あや相談室について

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分かってほしい

みんなに分かってほしいよね。辛いよね。
でもそれって無理かもしれない。だって相手は
摂食障害者じゃないから。だから摂食障害の辛さは
なかなか分かってはもらえないと思う。

でもあなたが辛そうな顔をしている時、そんなあなたに
何をしてあげればいいのか、なんて言ってあげたらいいのかが
分からず、あなたと同じくらい悩んでいる人たちもいると
思うのです。
どうしたらいいのか分からないからこそ、冷たい態度を
とってしまう人もいると思うのです。

ただ無意識、無関心、無神経さ故の「偏見」と「差別」は
悪意なき悪意だと思います。

私には苦い経験があります。
4年前、分裂病(今は総合失調症)に悩む子のカウンセリングを
断ったのです。その理由は1つ。
この病を全然理解していなかったからです。
分裂病という名前を聞いただけで、自分には無理だと
勝手に判断してしまったのです。
彼女の「誰も私の辛さを分かってくれないんですね!
あやさんなら分かってくれると思ったのに」という
言葉が私は今も忘れられません。
おそらく一生忘れません。

彼女のメールには、病院でも家でも異常者として
扱われることの辛さが書かれていました。そして
大量の薬による副作用。彼女の孤独な不安と焦りは
想像を絶します。
そういう気持ちを私にわかってほしかっただけなのに、
聞いてほしかっただけなのに。

相手の気持ちに耳を傾けることは誰にだってできること。
なのに私はそれを一切せずに、病名だけで会うのを断ったのです。
カウンセラーとしてだけではなく一人の人間として
恥じるべき行為だったと思います。

でもこの時の深い反省の末、私はどんな障害や病に対する偏見も
なくす勇気を持ちました。
偏見があるのは私の関心不足。関心のないところに
偏見は生れる。

とはいえ分裂病の人の辛さは未だに分かりません。
なぜならば彼らと同じ体験をしたことがないからです。
だからその人が辛いときにどうしたらいいのかも
わかりません。
でも「誰にもわかってもらえない」という気持ちだけは
分かります。私もそうだったから。
だからそれだけでいいのかなって今は思います。
普通に接すればいいのかなって。
分からないことは分からないって言えばいいし、
聞きたいことは何でも聞いてみればいい。
だってそうしないと互いの気持ちはいつまで経っても
わからないもん。いつまで経ってもさぐり合いだもん。
時には相手を傷つけたり。ケンカしちゃうこともあるかも
しれない。でも何もしないよりも、無関心でいるよりも
そっちの方がずっといいと思う。ずっと人間的だと
思う。
言葉を交わしていかないと、分かり合うことなんて
無理だと思うから。

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