あや相談室について

復学(2)

短大に復学し、1歳年下の子たちとクラスに入った。

「きゃはははは~」
向こうの方で華やかな子たちが騒いでいる。
昔の私はああいうグループにいたんだよなぁ。
でもこうして眺めていると、今の私には絶対入っていけない
感じだなぁ(苦笑)。彼女たちに合わせようと思っただけで
もうヘロヘロだ(^-^;)。

1年生の頃の私はああいうグループの中で、いつも愛想笑い
していた気がする。みんなに見放されないようにずっと
気を張っていた気がする。
かわいくて、きれいで、おしゃれで、彼氏がいて、遊びもダイエットもスマートにこなしているみんなと違って、
どれもこれもまともにできない自分が本当に惨めだった。

復学後、私が入ったゼミは、人気のない先生のゼミだった。
ここに集まった学生たちは、みな他のゼミに入れなかった
不運な人たちばかりだった。私たちは嫌みなゼミの先生の
悪口を言って盛り上がっているうちに、一緒にランチしたり
帰り道にカラオケにいくような「仲間」になっていった。

彼女たちは決して派手じゃなく、どちらかというとおとなしい
タイプの子たちだった。「ダイエットしなきゃ~」と言いながら
「でも明日からにするぅ(笑)」と笑ってケーキをぱくぱく
食べるような子ばかりでなんだかホッとした。
太っている子も痩せている子もいたけど、恋愛、おしゃれ、
ファッション・・・みたいな華やかな話題は全然出てこなくて
いつもほんとどーでもいいことばかり話して盛り上がって
いた。
私にはそれがすごく楽だった。無理に合わせるものはなにも
なかったからだと思う。合わせなければいけない!と
思ったり、自分を良く見せたりする必要は全くなかった。
自然と笑顔がこぼれた。学校=ここ!という空間があって
とても楽しかった。

休学中の不規則な生活は復学してから一変した。
学校という、行くべきところができ、それを中心をした
生活が始まったからだ。
朝はいつも早くて起きるのが非常に辛かったが、学校に
行く途中のコンビニでおにぎりを買って教室でゆっくり
食べた。
昼はみんなと一緒に食堂でうどんを食べた。うどんなら
「ま、いっか」と思ったから。

私は一人暮らしをしていたので、したければいつでも
誰の目も気にせずに過食ができた。
学校の帰り道から過食のスイッチが入ってしまう日も
あったが、それ以外の日はなるべく夕飯用の食べ物以外は
買わずに家に帰った。もし過食したくなったら面倒でも
夕飯の後買い物にまた行くようにした。
とにかくあるだけ食べてしまうので、うちの中に
食べ物をストックしておくのはやめた。朝が辛いので
なるべく夜は早く寝た。
でもやっぱり夜は寂しくて、電気はつけたまま眠った。

生活のリズムが安定し始めたら、体重も安定し始めた。
(住み込みのバイトをしていたときと同じだ!)
まだまだ太ってはいるけれど調子が良い時と悪い時の
体重の差はせいぜい5キロ前後ということが分かり、
それを認められるようになった。とは言え、太った時に
「ま、いっか」とは思えなかった。
でも絶対に許せない!という感じにもならなかった。
なぜならば5キロ太ろうが痩せようが、そんなことは全然
気にしない仲間がいたからだ。仲間と言っても互いのことを
分かり合えている親友のような存在ではなかったが
浅くて楽な関係が、このころの私にはとても楽だった。

あのころの友達とは今でもつき合っている。今では
何でもはなせる仲間たちだ。あのころを思い出しては
一緒にばか笑いをしている。
でも「痩せたら会える!」「今は太っているから会えない!」
と思っていた友達との再会は未だにない。今後も多分ない。
私が「痩せたら会いたい!」と思っていた友達の大半は、
実は本当に会いたい!と思っていた人たちではなかった。
現に本当に会いたかった友達には、後に勇気を出して私は
会っている。

いつまで経っても、痩せなければ絶対に会えない人たち
=私が無理して合わせていた人たち=別に会わなくても
いい人たちだったんだな~・・・ということは、
「会いたければいつでも会える♪」という状態になって
みてやっと気づいたことだった。

今の私は「今の自分」で会いたいな!と思う人や場所を
大切にしている。

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