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私が私らしく過ごせた1年間(2)

夏の忙しい時期だけ、親友のきみちゃんも保養所に手伝いに来た。
私は厨房の1部を任されるようになっていた。嬉しい反面
責任も感じたが「私が休んだら、大好きなみんなとお客さんに迷惑をかける。だから体調を崩さないように気をつけよう!」と思った。
規則正しい生活+してもしなくてもいい過食にも慣れ、体重も気持ちも驚くほど安定した。生理前は鬱々もしたが、そんなときは迷わず近くの山や海に散歩に行った。鮮やかな緑色と青色をボーッと眺めていると心がふわっと軽くなった。あの頃はPMSに悩まされることなんて全くなかったんだなぁ・・・

何でも話せるきみちゃん、からかってばかりいた弟のような存在の隆くん。いつも私を誉めてくれる職員の人たち。私が心を込めて作った料理を残さず食べてくれるお客さんたちの笑顔。
すべてのことに私は心から感謝した。ここでの生活は、家にいるよりずっと健康的でずっと充実していた。

でもふと寂しくなった。ふと家に帰りたくなった。でも家に帰ろう!と決めた日は決まって過食をした。東京に近づくにつれ、実家に近づくにつれ、どんどん気が張っていく。私の体はそれを
なんとかして緩めようと、いつも過食を勧めた。

いつ帰っても両親も祖父母も忙しそうだった。当たり前か。
私がいようがいまいがみんなにはみんなの生活があるんだから。
なんとなく居心地が悪かった。
伊豆に居るときは、することがなくても落ち着いていられたのに・・・
東京に戻ってくると、実家にいると、どうしても落ち着けず
結局過食に逃げてしまう。することがないから生活がいとも簡単に昼夜逆転してしまう。

もう迷うことはなかった。ずっと伊豆にいよう!!
私には東京は合わないんだ。みんなが許してくれるならいつか私も職員にしてもらおう。
ボストンバックに冬物の服をたっぷりと詰め込んで家を出た。

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