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10月のひとこと

●マイナス面を治すのではなく、プラス面を生かす

 ずーっと自分のダメなところを「変えたい!」「変わらなきゃ!」と思い続けてきたけれど全然変われなくて。そんな自分を更に責めて更にダメになっていきました。あるとき、そんな自分に「もう変わらなくていいよため息」と言ってあげました。

 いろいろ頑張って来たけど、こんなに変われないってことはもうあきらめるしかない。「ダメな自分のままで生きていくしかないんだなー汗」って。でもそんな自分で「ま、いっか音譜」と思える時もあり、それってどうしてだろうと考えてみました。

 自信があるかないかって、単にマイナス面を気にしないか、気にしてしまうかだけの違いかもって思いました。だから、自分のマイナス面を気にしたり隠そうとしてしまう場所や人や情報とは距離を置くことにしました。すると次第に気持ちも体重も安定していきました。自分のマイナス面はそのままに、つまりダメな自分を全く変えていないのに、安心感が増えて過食もしなくなりました。

 今まで自分のマイナス面ばかりを厳しく見てきました。じゃぁ、「私にプラス面はないの?」と考えました。昔も(自分のことが大嫌いだった頃も)今も変わらず皆さんから言ってもらえる私の良い面が1つだけあります。その言葉を言われる度に、「それって誰でもできることだよね。私にはそれしかないの?」と思うのですが、本当にそれしかないので、「私にはこれしかないため息」を「私にはこれがある!!」と捉えることにしました。私の唯一の良い面が何かは恥ずかしいから言わないけど…。誰かと比較するようなものではないし、同じ長所を持っている人も沢山いるし、他人がそうしているのを見るとすごく嬉しくなるし励みになっています♪

 自分を変えたいならば、どんな些細なことでもいいから、まず自分の良いところに目を向けることです。長所がない人なんていません。自分の長所が分からないならば、家族、友人・知人・カウンセラーなどに聞いてみてください。

 他者から自分の長所を言われてもその言葉に納得がいかない場合は、肯定も否定もせず「他人から見た私の長所はそれなんだな」と言われたまま受け止めましょう。例えば、「笑顔がステキですね」と言われたならば、自分ではそうは思えなくても、或いは内心「無理して笑顔でいるだけだし…」と思ったとしても、「他人から見た私の笑顔はステキなんだな」と言われたまま受け止めておくのです。すると、笑顔がステキな人に目が向くようになります。その人も内心いろいろ思いながらその笑顔を造り出しているのかもしれません。でも結局のところ、他人から見て「ステキな笑顔」ならば、それはあなたの立派な長所であり魅力なのです。だからそれでいいのです。それがいいのです。自分と同じ長所を持っている人の何が素敵なのかを研究すれば、あなたの長所もより磨かれていくでしょう。

 摂食障害を乗り越えて今はぽっちゃりモデルとして活躍中のNaoさんをご存じですか?彼女はTwitterで「太ってること気にしてた時は『もうちょっと痩せたらいいのにね』的なこと言ってくる人が多かったのに、受け入れた今は不思議と『太ってるとか痩せてるとかはどっちでもいい、君が良い』って受け入れてくれる人が増えたの。これがいわゆる引き寄せの法則ってやつか…って思った」とおっしゃっていました。

 ダメなところを何とかしなくては!と思わずに、その自分でできること・したいことを1つずつ行っていくと、「ま、いっか」と思えることが増え、そんな自分をもうダメとは思わなくなっていることに気づくと思います。

 髪の毛が伸びたら美容院に行ってすっきりするように、肩が凝ったらマッサージに行ってすっきりするように、話すことですっきりするもやもやもあります。もやもやする思いがあるときはぜひ「あや相談室」のカウンセリングをご利用くださいはぁとv
 今月も皆さまとお会いできるのを愉しみにしております。

2016年10月1日
摂食障害カウンセリング あや相談室主宰
摂食障害カウンセラー 長谷川あや

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