摂食障害専門カウンセリングルーム あや相談室

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4月のひとこと

●できないことを諦める
「諦める」は消極的でネガティブな感じがしますが、実はこの言葉の語源は「明るい」という字に「らむ」を振った「明らむ(あきらむ)」から来ています。
明らむは「できることとできないことを瞬時に判断する」や「事情などをはっきりさせる」という意味があり、前向きで積極的な意味を持っているのです。
できないことを後ろ向きに捉えるのではなく、前向きに捉えて諦める。できないことを諦めると、できることが見えてきます。

●過食を止めることを諦めた
私は10代後半から20代前半、過食に振り回される日々を送りました。自分に絶望しました。やれることは全部やった感がありました。それなのに過食が止まらない。これ以上何をどう努力すればいいのかが本当に分からなくなったある日、私は過食を止めることを諦めました。そして、過食する自分にできることだけを本気で考えました。
過食しても続けられる仕事、会える人、行ける場所などを1つずつゆっくりと増やしていくと同時に、過食したら続けられない、会えない、行けない、できないことは諦めていきました。
そんな生活をしていたら、過食しても楽しめることがいろいろあることが分かってきました。漠然とした不安や自責の念も減り、気が付いた時には過食をしたいとは思わなくなっていました。

●諦められないときは諦められない
学生の頃の私は、「みんながふつうにできることがなぜ私にはできないんだろう」というコトがたくさんありました。自分が大嫌いでいつも不安でいつも責めてばかりで。そんなときは必ず過食がしたくなりました。
当時の私は「過食のせいで私は何もかもできないんだ!続かないんだ!」と本気で思っていました。そう思いたかったんですね。本来の私ならばできるはず!って思いたかったんだと思います。自分にはできない・向いていないという事実をどうしても認めたくなくなかったんだと思います。

●変わらないこと
今も昔も心の根っこの部分はずーっとネガティブです。いつも不安なんです。でももういいんです。できることとできないことがあるように、変われることも変われないこともあるんだって諦めました。
他人の評価も視線も気になりますが、どんなに気にしたところで、他人の本当の気持ちなんて絶対に分からないし、分かったところで、私のネガティブさは変わらない(笑)もうどっちでもいいや~って思っています☆

●マインドフルネス
「できないことばかりで、今の自分のしたいことやできることが分かりません」と悩まれている方は、ぜひカウンセリングにいらして頂きたいです。
カウンセリングはマインドフルネスなひとときです。話すことで「今、ここにある気持ち」に気づくと、そわそわして落ち着かなかった心が本来あるべき場所と状態に戻っていきます。すると、ちゃんと自分で答えを出していけるようになります☆彡
今月も皆さまといろんなお話ができるのを愉しみにしています​​​​​​​​​​​​​​。

2017年4月1日
摂食障害カウンセリング あや相談室主宰
摂食障害カウンセラー 長谷川あや

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