摂食障害専門カウンセリングルーム あや相談室

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●8月のひとこと

●日にち薬と目薬
人間は、感覚や感性を満たすことで幸せを実感する生き物です。情緒を満たせないと心のバランスが崩れてしまいます。そんなとき、共感してくれる人や場所は「心の拠り所」になります。

「日にち薬」は「時間が解決する」という意味です。私たちの誰もが元々持っている「自然治癒力」のことであり、今すぐには解決できないことも時間の経過と共に何とかなっていく力のことです。
「目薬」は「その人の苦しみから目を離さずに見守っている」ことで「あなたのことは私が見ています、知っています」という意味です。
私たちは、自分のことを見守ってくれている人や理解してくれている人の存在なしでは、苦難に耐えられません。でも、「あなたの苦しみを私はよく分かっている、あなたの頑張りを私はよく知っている」という他人からのアイメッセージが伝わると、なんとか持ち堪えられ、苦難も乗り越えられるのです。つまり「目薬」は「自己回復力」を高める薬なのです。
クライアントの悩みに寄り添うと、それだけでも症状が良くなっていくのは、サポーターならば誰もが知る「不思議」です。これぞ、自己回復力の凄さだと思います。。

「早く治したい」「早く治してあげたい」と思うのはみんな一緒です。ですが、サポーターにとって最も自戒すべきことは早急な結論付けです。
世の中にはすぐには解決出来ない問題の方が多いのです。問題が起きたとき、誰もが早急に問題を解決しなければ!!と思います。でも、そんなときには、誰もが持っている自然治癒力と目薬の力も思い出してください。私たちには、「どうしても解決しないときに持ちこたえられる能力があること」、そして「この能力によって人生は生きやすくなること」を信じて忘れないでいてほしいです。

大人だけじゃなく子供だって「日にち薬」と「目薬」を持っています。このことを知っていれば、この力を活せば、自分や他者に対する思いやり、謙虚さ、寛大さも同時に育まれていきます。

●共感
「女性は共感を求める生き物」と言いますが、カウンセリングをしていると性別や年齢に関係なく、誰もが共感を求めていることが分かります。
人間にとって人生で一番大切なことは「共感」だと私は思っています。共感は「目薬」のことです。自分のことを思ってくれている人がいることを知ること、感じること、気づくこと。
私たち一人ひとりの目薬が誰かの心の支えになっています。そして私たちもまた誰かの目薬のお陰で今日を生きています。

●私の目薬
私のカウンセリングにいらしてくださる皆さまにも、今の苦難を必ず乗り越える力があるし、乗り越えるまで、乗り越えた後もずっとずっと皆さまのことを私はしっかりと見ているし、知っているし、想っています。
皆さまから「辛い時に真っ先に頭に浮かんだのがあやさんでした」「何かあったとき、あやさんがいると思うと安心します」「辛くなったらカウンセリングをお願いします」「あやさんなら分かってくれると思って」などというお言葉を頂く度に、とても嬉しくなります。

いつも皆さまのことを想っています。本当ですよ♡今月も皆さまとお会いできるのを愉しみにしております。

2017年8月1日
摂食障害カウンセリング あや相談室主宰
摂食障害カウンセラー 長谷川あや

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